Myriel

 女性と資本主義


【 書 名 】『女性学』(日本女性学会)、2号、に所収
【 著 者 】古田睦美
【出 版 社】新水社
【発 行 年】1994年
【 価 格 】2000円
【KeyWords】マルクス主義フェミニズム、論争史

【 内 容 】

 論文の正式タイトルは「女性と資本主義――『マルクス主義フェミニズム』の
理論的枠組」。
 マルクス主義フェミニズムの成立、基本的問題構成、理論的枠組みと論争パラ
ダイムの展開について簡潔にまとめた論文。内容は専門的で、初学者にとってわ
かりよいものではないけれど、マルフェミの文献リストの海の中で溺れかけてい
る者にとっては救いの手となるだろう。
 特に、「マルクス・ルネッサンス」と関連づけてマルフェミの問題構成を説明
したり、マルフェミの理論構成の発展を三段階に分類したり、論争のパラダイム
を整理したりと、鋭い着眼とユニークなまとめが目につく。論争のダイナミズム
をわかりやすく提示してもくれる。

【コメント】

 この論文は筆者の修士論文の発展したもので、5年を超す時間に渡ってねりあ
げられてきたものです。
 日本でマルクス主義フェミニズムというと上野千鶴子さんですが、彼女の立場
というか紹介の仕方にしばられているようなところがあるのは否めないところ。
上野さん以外の紹介と整理の仕方をしているものとして、十分読みごたえがある
論文だと思います。

(1994/09/14)


This page written by TAKAHASHI, June (june.takahashi@nifty.ne.jp)