Myriel

 リブとフェミニズム


【書  名】日本のフェミニズム(1) リブとフェミニズム
【編  者】井上輝子・上野千鶴子・江原由美子 編集協力・天野正子
【出 版 社】岩波書店
【発 行 年】1994年11月14日
【価  格】2000円
【ISBN】4-00-003901-6
【KeyWords】ウーマンリブ、思想、セクシャリティ、マイノリティ

【内  容】

 日本のウーマンリブ運動の中で、また、リブ運動について書かれた文章のアンソ
ロジー。

 1 リブの声
  リブの産声/リブと新左翼/コレクティブの息吹/中絶と妊娠/リブの母性

 2 主婦リブ
  主婦とおんな/主婦からの出発/主婦フェミニズム

 3 リブの思想的鉱脈
  個を超える思想/個に還る思想

 4 マイノリティ・フェミニズム
  障害者フェミニズム/レズビアン・フェミニズム/在日外国人フェミニズム

 上野千鶴子による解説、読書案内つき

【コメント】
 ここに収録されたこれらの文章を読んでいると、つくづくと「いま」に通じる何
かが感じられる。それは、「いま」を生きているわたしたちを取り囲む状況が当時
と変わらないせいなのか、「いま」を生きているわたしたちが当時を生きた彼女た
ちにおよばないせいなのか。20年から25年前、わたしが生まれる前か生まれて間も
ない頃、これだけの問題が意識されていたのだということに驚きを感じる。その驚
きはすぐに、驚かざるを得ない自分の不甲斐なさへのいらだちに変わってゆくのだ
けれど。
 リブの中で書かれた文章だけでなく、当時を振り返って書かれた文章も多くおさ
められている。だが残念ながら、当時運動の中で書かれたもの(上野の解説の中で
しばしば引用されている)の力強さにはそれらは及びもつかない。もちろん、力強
さを持たない言葉も多く書かれ、それらは力強さを持たないがゆえに今日まで残っ
ていないものであるのかもしれないのだが。
 ・・・「いま」を生きているわたしたちは、そうした言葉を持ち得るだろうか?

(1994/11/29)


This page written by TAKAHASHI, Ayako (ayako.takahashi@nifty.ne.jp)