Myriel

 装置としての性支配


【 書  名 】装置としての性支配
【 著 者 】江原由美子
【出 版 社】勁草書房
【発 行 年】1995年1月20日
【 価 格 】2987円
【  ISBN  】4-326-65164-4
【KeyWords】理論史、権力、ラディカル・フェミニズム、身体

【 内 容 】

I
 装置としての性支配
   ――90年代上の・江原論争への中間総括――

II
 上野千鶴子氏の「文化主義批判」を批判する
 フェミニズムとは何か
 「性支配」論への覚え書き
 「社会的権力」の理論化はいかにして可能なのか
   ――「文化主義批判」論争再考――

III
 労働中心主義とフェミニズム
 フェミニズムとジェンダー
 権力装置としての家族
 セクシャル・ハラスメントのエスノメソドロジー
   ――週刊誌にみる解釈の政治学――
 従軍慰安婦について
 女性問題と人口問題
   ――女性学的観点から――
 結婚しないかもしれない症候群
   ――現代日本における結婚のリアリティ――

IV (『時の法令』『MIND TODAY』誌での連載:タイトル省略)

【コメント】

 江原由美子さんの第四論集です。

 かなり寄せ集め的な印象が目次からはするのですが、論集の骨格をなしている
のは、第二波フェミニズムの原点に一度立ち返るということと、今までを踏まえ
て新たな理論構築への作業をおこなうということだと思います。
 たとえば、「フェミニズムとは何か」論文では、第二の波のフェミニズムの主
要著作(ケイト・ミレットの『性の政治学』、ベティ・フリーダンの『新しい女
性の創造』、シュラミス・ファイアストーンの『性の弁証法』)を読み返すこと
を通じて、フェミニズムとは「認識主体としての女性」を確立することを通じて
社会的権力の発見へと進んだのだ、という指摘がなされます。これは、江原さん
が近年取り組んでいる「社会的権力の理論化としてのラディカル・フェミニズム」
という方向につながっていきます。(「『社会的権力』の理論化はいかにして可
能なのか」)

(1995/03/02)



This page written by TAKAHASHI, June (june.takahashi@nifty.ne.jp)