Myriel

 レズビアン小説と優生学


【 書  名 】『ダーウィンの世紀末』、に所収
【 著 者 】富山太佳夫
【出 版 社】青土社
【発 行 年】1995年1月20日
【 価 格 】2600円
【  ISBN  】4-7917-5354-2
【KeyWords】イギリス文学、セクシャリティ、レズビアン、優生学

【 内 容 】
【コメント】

 『現代思想』1989年9月号に掲載された論文の単行本収録です。(『現代思想』
のこの号には、ハラウェイの「サイボーグ宣言」の訳も掲載されています。特集
名は「セックスの政治学:男のフェミニズム」。)
 猥褻文書禁止法に抵触して発禁になったラドクリフ・ホール(1880-1943)の
『孤独の井戸』(1928年)というレズビアン小説についての評論です。短い論文
なので内容を紹介すると読まなくてすんじゃって営業妨害になるのでこれ以上は
書きませんが(^^;)、1920年代に流行した優生学思想と『孤独の井戸』批判との
結び付きを指摘している点が注目されるべきでしょう。

 『ダーウィンの世紀末』はフェミニズムと直接関係があるわけではないのです
が、富山氏の「過激な」筆致がよく見えてくる本です。序文とあとがきは最低立
ち読みする価値が十分あります。

(1995/03/02)



This page written by TAKAHASHI, June (june.takahashi@nifty.ne.jp)