
男は世界を救えるか
【 書 名 】男は世界を救えるか
【 著 者 】井上章一・森岡正博
【出 版 社】筑摩書房
【発 行 年】1995年7月20日
【 価 格 】1700円
【 ISBN 】4-480-85706-0
【KeyWords】エコロジカル・フェミニズム、男性、売春、生命科学
【 内 容 】(目次)
序 男は世界を救えるか
第1章 売春と臓器移植における交換と贈与
第2章 不倫社会の神話と構造
第3章 鎮魂の系譜学
第4章 自然なエコロジー/不自然なエコロジー
第5章 ロリコン・エコロジカル=フェミニズム
第6章 禁煙運動における愛と権力
あとがき
解説
巌流島の決闘 (山折哲雄)
オス=フェミくんは世界を救えるか (村瀬ひろみ)
【コメント】
わたしはこの本を、冷房のよく効いた情報処理室(うちの学部では事務室以外
にはここだけに冷房がある。ということで、入り浸ってます、はい)でケタケタ
笑いながら読んでいました。(^^;)
ただし、残念ながら、この本の中での井上氏は、あまりにもパターン化された
「アンチ・フェミニズム論客」になってしまっていておもしろくない。これなら
いくらでも悪口言えるぞ。(笑)森岡さんが「序」の途中で、「フェミとアンチ
・フェミの代理戦争もアホらしいけど‥‥」と言っていますが、なんかそんな感
じもします。
面白いのは、その「アンチ・フェミ」の井上氏(まあ、この本で彼が選択した
立場としてそう言わせておいてもらいます)と「オス=フェミ代表」の森岡氏の
なごやかながら緊張感漂う対談を、外側から冷ややかに見つめる「解説」(村瀬
さんの方)がついているという、本自体の構造。
でもねー、「ロリコン」や「フェティシズム」が生身の女ではなくて、それを
指し示すもの=シニフィアンであり、エクラン(「遮蔽幕」、精神分析系統の用
語、なのかな?)だというのはよいけれど、じゃあ、「生身の女」というのはど
こにあるのさ?という疑問が出てくるのは避けられないところ。もちろん、解説
者としては「生身の女の身体の復権」などという「ど単純」なことをいいたいわ
けではないだろう。読み手としてはその場のフンイキに流されて勘違いしないよ
うに努めなければならない。
ちなみに、第5章では、ナウシカとセーラームーンが一緒に論じられています。
森岡氏はあまり両者に差を認めていないようです。
(1995/07/31)
This page written by TAKAHASHI, June (june.takahashi@nifty.ne.jp)