
女性史の視座
【 書 名 】日本女性史論集I 女性史の視座
【 編 者 】総合女性史研究会
【出 版 社】吉川弘文館
【発 行 年】1997年10月10日
【 価 格 】5700円+税
【 ISBN 】4-642-01351-2
【KeyWords】歴史 方法論
【 内 容 】(目次)
I 女性史と歴史学
一 歴史学における女性史研究の意義 ‥‥ 関口裕子
二 女性史という視座 ‥‥ 西尾和美
三 「女の歴史」とはなにか ‥‥ 水江漣子
四 フェミニズムと歴史学 ‥‥ 米田佐代子
五 「女性史研究会」の二〇年 ‥‥ 三井礼子
II 方法論の提起
一 女・男・子どもの関係史にむけて ‥‥ 長谷川博子
二 性差の歴史学 ‥‥ 荻野美穂
三 歴史における「生活」 ‥‥ 早川紀代
四 地域女性史の可能性 ‥‥ 伊藤康子
五 生きている知恵 ‥‥ 澤地久枝
六 近世「賤民」身分の女性をめぐって ‥‥ 西木浩一
III 女性史と諸分野
一 民俗社会における「女性像」 ‥‥ 中込睦子・倉石あつ子
二 資本主義における家族の変化 ‥‥ 水田珠枝
三 女性の政治参加 ‥‥ 辻村みよ子
四 経済学とフェミニズムの潮流 ‥‥ 久場嬉子
五 美術史とフェミニズム ‥‥ 若桑みどり
六 アイデンティティーへの希求 ‥‥ 皇甫康子
七 アイヌ女性からみた「フェミニズム」‥‥ チカップ美恵子
【コメント】
今秋から来年にかけて、毎月1冊ずつ吉川弘文館から刊行される「日本女性史
論集」の第1巻。
同シリーズは全10巻で、次のようなテーマ別の編成になっている。
1 女性史の視座(本書)
2 政治と女性
3 家と女性
4 婚姻と女性
5 女性と宗教
6 女性の暮らしと労働
7 文化と女性
8 教育と思想
9 性と身体
10 女性と運動
収録の論文はすべて再録であり、関心を持ってこれまで女性史研究をフォロー
してきたものにとってはすでに読んだ(あるいは内容を知っている)論文が多い
はずである。本書の内容を見ても、過去または最近の話題になった論文が並んで
いる。その意味では、新味はない。
ただ、時間をかけて精選した基礎文献を集めてあるので、大まかな見取り図を
得たい向き、あるいはこれから専門的に女性史に取り組んでいこうとするものに
とっては、入手しにくい論文をまとめてくれるのはたいへんありがたいと言える
だろう。
一つ難を言うならば、それは価格。「リーダー」(Reader)としての性格を持
たせるなら、リプリントが中心なのだからもっと気軽に手に入るものにしてほし
い。大学の学部学生が全巻を手元にそろえられない価格設定ではしょうがないよ
うに思う。
(1997/11/01)
This page written by TAKAHASHI, June (june.takahashi@nifty.ne.jp)