
女性学教育/学習ハンドブック
【 書 名 】女性学教育/学習ハンドブック
【 編 者 】国立婦人教育会館
【出 版 社】有斐閣
【発 行 年】1997年11月30日
【 価 格 】2000円+税
【 ISBN 】4-641-07600-6
【KeyWords】女性学 社会教育 生涯学習 エンパワーメント
【 内 容 】
Part 1 社会教育における女性学教育/学習の内容
1 女性学教育・学習のコアとなる内容
2 ジェンダーに敏感な現実認識を通してエンパワーメントを
3 学習者に応じた多様なカリキュラムを
I 性別役割分業の見直し
1 社会的・文化的性別としてのジェンダー
2 性別役割分業の歴史
3 性別役割分業の現状と課題
4 メディアの性役割表現
5 労働市場におけるジェンダー・バイアス
6 性別役割分業を支える税・社会保障の見直し
7 家事労働の経済評価
8 地域活動の脱・性別役割分業化
9 参画のためのエンパワーメント
10 性別役割分業と南北問題――開発におけるジェンダーの視点
II 多様な家族・ライフスタイルへ
1 近代家族の特質
2 戦後家族と家規範の残存
3 多様な家族の可能性
4 幼児期におけるジェンダー形成
5 学校文化とジェンダー
6 恋愛・結婚・離婚の政治学
7 母性から産・育へ
8 共働き・片働きの生活
9 育児と労働の谷間
10 老後問題とジェンダー
III セクシュアリティ
1 セクシュアリティの近代神話
2 生殖の政治学
3 美の政治学
4 日常性の中のジェンダーとセクシュアリティ
5 性と暴力
6 売買春問題
7 ポルノグラフィ
8 多様なセクシュアリティ
Part 2 社会教育における女性学教育/学習の方法
I 社会教育における女性学教育/学習の方法についての考え方
1 エンパワーメントにつながる女性学教育/学習の方法の視点
2 学習の流れとそれに対応する方法例
3 女性学教育/学習の方法についての参考事例
4 女性学教育/学習を企画するときの留意点
II 対象者別学習課題とプログラム例
1 学習ニーズの把握と学習課題
2 対象者別学習課程
3 プログラム例
【コメント】
本書は2部からなる。Part 1では女性学を学ぶ/教える際の核となるべき内
容について触れられている。最初に、「性別役割分業の見直し」「男女像と家庭
像の見直し→多様な家族・ライフスタイルへ」「セクシュアリティ神話の打破」
という3点がキーポイントとして上げられていて、続けてそれらのおのおのにつ
いて考える際に必要な知識とリファレンスが羅列されている。
Part 2では、社会教育や自己学習の場面において、学習/教育のカリキュラ
ムを作成する際のキーポイントが述べられている。
女性学を学ぼうとするもの、および公民館などで女性学講座を開くことを考え
ている社会教育担当者、地域女性団体で学習/運動プログラムを考えなければな
らないキーパーソンなどにとっては、大いにヒントとなる内容が含まれている。
初学者向けと言うよりは、ある程度女性学・フェミニズムの内容を学習してきた
者が、今度は他人に知識や経験を伝達する側に回る際に役に立つだろう。
もっとも、Part 1の内容・記述は平均的かつ平凡であり、刺激には欠ける。
また、固有名詞の誤りなど基本的なミスが目立つ。後者だけはどうにかしてほし
い。
(1998/04/08)
This page written by TAKAHASHI, June (june.takahashi@nifty.ne.jp)