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福島大学行政社会学部女性学プログラム


 福島大学行政社会学部には、現在(1999年度)「女性学」「女性問題」「ジェンダー論」といった題名がついた講義がありません。(演習では女性史やジェンダー論に関するものが開講されています。)
 そこで、それに代わるものとして、「女性学プログラム」を考えました。「うまくいくのだろうか」などと不安もありますが、「はじめなければ、はじまらない」。とにかくスタートしてみることにしました。
 なお、「女性学」という名前が付いてはいますが、別段女性学にこだわるつもりはなく、男性学やジェンダー論、フェミニズムなどをも含みます。こういう名前になっているのは、単に語呂がいいから(笑)です。

 この「プログラム」は、女性学・ジェンダー論の「ゲットー化」を避けるという考え方に基づいて作られています。
 ともすれば、「女性学は女のものだから」と言って男性の受講者が少なかったり、「女性学という講義がある」ということでその他の講義でジェンダーについての視点が欠けているいいわけにされたり、などと、なまじっか「女性学」「ジェンダー論」という名前が付いているばっかりに受講者が偏ったり、一つの講義にだけ「囲い込み」がされたり、ということがあり得ると思います。特に後者を「ゲットー化」というようです。
 それを防ぐために、カリキュラムの至る所に女性学やジェンダー論のアプローチやトピックスを分散させ、「ゲットー化」を防ぐことにしました。
 ジェンダーについての視点は、「ジェンダー論」と名前が付くところだけにあればいいということではないはずです。フェミニズムが指摘してきたのは、ほとんどすべての学問領域において男性中心的な思考が支配していることでした。だとするならば、すべての講義・授業の中で、ジェンダーについての視点が何らかの形で姿を見せるということだってあり得るはず。
 「プログラム」には、一見「ジェンダー」なんて関係ないよというような講義も登録されています。たとえば、1999年「社会心理学」も、講義要項を読んだだけでは、どこにジェンダーの視点が反映されているのかわからないと思います。でも、講義を聴いてみれば、「性に関する偏見と差別はこのように形成される」とか「女の子と男の子でこういうふうに社会化の過程が異なるが、それは‥‥」というような内容に出くわすと思います。いずれも、近年のジェンダーに関する心理学の研究成果を踏まえたものです。
 そういった形で「ゲットー化」を防ぎ、教員たち自身が自分の専門の中でこの問題に関心を持つために、「プログラム」は考えられ、運営されています。


 概略

 1996年度登録科目一覧

 1997年度登録科目一覧

 1998年度登録科目一覧

 1999年度登録科目一覧

 2000年度登録科目一覧



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