男の生き方の多様性をめざして

実行委員長 豊田正義

 「メンズフェスティバル'98 in 東京」を開催するにあたって、私たちは次の三つの目標を掲げました。

  1. 男性問題や男性運動に関わる組織・団体・個人の親睦・交流・出会いの場を作る。
     
  2. 各種分科会などを通じて今後の活動の指針・ヒント・方向を探る(得る)。
     
  3. 男性問題や男性の運動についての社会的認知・理解を拡大・促進する。

 これらの目標はそう簡単に達成できませんが、かなり前進したのではないかと自負しています。509人の個人参加、14の団体参加があり、27の分科会はどれも盛況で、会場は活気に満ちていました。最初は200人くらいの参加を予想していたので、望外の喜びでした。

 もともと今回の実行委員会は、過去2回の大会のときのように一団体に依拠するのではなく、四つの団体(育時連、足立区男性改造講座OB会「パスポート」、中野区男性セミナーOB会、メンズリブ東京)の有志によって結成され、当初から男性グループのネットーワークづくりを主眼にしていました。関東には数多くの男性グループがありますが、これまで交流を怠ってきたように思います。これは男性運動の全体を考えるとすごくマイナスであり、今回のフェスティバルがきっかけとなってネットワークが広がっていくことを願っています。

 また、今回の大きな収穫は、行政とのタイアップに成功したことです。男性運動はまだ社会的認知度が低いということもあり、その全国大会のために2日間貸しきりで会場提供をしてくれる公共施設があるのかどうか心配だったのですが、足立区女性総合センターが快諾してくださり、しかもセンター内に事務局を置いてくれました。さすがは全国に先駆けて男性講座をおこない、男性の自主グループを誕生させた実績どおりの理解と度量があるなと感激しました。このような革新的なスピリットをもった行政機関との連携を模索していくことは、男性運動の大きな課題にちがいありません。

 さて、フェスティバル以後の反応ですが、多くのマスコミに報道されたということもあり、男性運動に対する世間の関心、期待は着実に高まってきたと思います。それは同時に、男性運動の社会的責任が大きくなったことを意味します。メンズフェスティバルが単なる打ち上げ花火に見なされないためには、参加グループや個人が切磋琢磨して活動を充実させていくことが何より重要です。それぞれが抱えている課題や目標は多種多様ですが、できるかぎり手を結んで、男性運動全体を活気づけていきましょう。

男の生き方の多様性をめざして!