ふくしま女性フォーラム
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福島大学 行政政策学類
栗原研究室気付(WFF事務局)

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ふくしま女性フォーラム(WFF)結成にむけてのよびかけ

 「NGOの恒常的なネットワークが必要だ」――北京女性会議から帰って以来、そう思っている。男女不平等をなくすという目的の、民間のゆるやかな組織を、ひろく、大きくつくっていきたい。知る機会と励ましあうチャンスは、もっともっと欲しい。 わたしたちがワークショップを開くために緊急アンケート調査をした結果では、回答した県内の女性たちの大多数が、日本は男女平等だとは思わないと答えていた。具体的に不平等と思っていることを記載してもらったところ、文字がスペースを溢れだし、「ああ、みんな、実は男女不平等への怒りを日々ためているんだ」と、この地域の女性たちが置かれている現状をあらためて、認識させられる感じであった。

(1) 政策方針決定の場についての意見。
 「参加させてもらえない。会議にも一切ださせてもらえない」ところもまだある。参加できても、「男性が比率的に多い」ため「女の考えだ、と耳を傾けることさえない始末」「男の意見が通る」結果、「最終的には政策決定の場に女はおかれていない」。「女性議員が少ない」という問題もある。今のところ、政策方針決定の場での女性は"おかざり"という自己認識をもちつつ、それでもチャンスがあれば出ていったほうが良い、出て行って頑張ってみよう、という現状であろう。

(2) 職場での不平等について。
 「お茶汲み・そうじは女のすることと、大多数の人が思っている」「出張させてもらえなかった」「女性は結婚したら辞めるという考え方がまだまだ根強い」。
 そこまで露骨でなくても「女性には仕事の内容が限られる」し「昇格、昇給で不公平」を感じる。「役職は総て男性」「出世コースになる主任には男性。実力のある女子がいても選ばれない」。
 しかも「女性も男性のように働く事を要求され、待遇は相変わらず差別がある」場合も多い。公務員でも「男性と女性の昇進に差がある」ようで、「給与、退職金、年金等、全て同学歴・同年代の男性の7割程度」ということになっているという。また「社会全体で男の仕事、女の仕事に分業されている傾向があり、現在その逆をゆく女性は大変苦労をしいられる」という実状。「女の方にも甘え」はあるかも知れないが、やっぱり基本的には男女差別構造が職場を支配している点が指摘されている。

(3) 地域社会で。
 「意見をはっきり言ったりすると"女のくせに"という眼差しを感じる」し、「集まり事がある場合、食べ物の世話は女性ばかり」。「組長、区長、長のつくものはすべて男」「家の代表権は男にあり、世帯主が女だと、まるで格が落ちるような雰囲気を感じる事がある」。世帯単位で構成されている地域には、戦前の家制度や町内会的な男女不平等のなごりもまだまだ残っているように聞こえる。
 変えたいという意識がたかまっていることは、NGO参加への全とりくみのなかで、充分確認できた。でも、どうやって変えることができるのか。そこが最大の今の問題である。50年も前に女性参政権が認められ、政治的平等が達成されたのに、今も残る不平等。この意味をきちんと明らかにすることによって、自分の内面の弱さを克服しつつ、不平等撤廃のために自分の行動を方向づけていくことができるのだと思う。そのためには、個人レベルで自己の課題を認識することが不可欠であるが、そのうえで自由なフォーラムでの励ましあいが鍵になるのではないか。

福島の女性は力をあわせよう!

(栗原るみ、1995年12月)

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