活動紹介

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ふくしま女性フォーラム
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福島大学 行政政策学類
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■福島女性総合センター基本計画について聞く


 暑い日だった。いわき市、会津地方から、また、建設予定地の二本松市からも参加があった。参加者の数は少なかったが、活発な意見の交換もあって期待のほどをうかがわせた。
 はじめに、講師の宍戸正幸氏(福島県青少年女性課/女性政策室主幹)は、4月からこのセンター建設関係を担当しているが、3月まではいわき地方振興局に単身赴任をしていたため、その生活体験を通して女性政策に取り組みたいと話し、本論に入った。

学習会情報

◎女性センター建設に至った経緯について

昭和50年   国際婦人年
  52年 国内行動計画策定
  58年 8月 福島県婦人の地位と福祉向上のための計画策定
  63年 3月 センター計画
平成 4年12月 福島新世紀プラン
   6年 4月 女性政策室設置

◎ 女性センターの調査研究部門の概要

平成 6年 1月 女性センター整備調整委員会委員長金森トシエ氏
平成 7年 2月 報告書提出
      3月 基本構想策定
      4月 マスコミ発表 機能、場所(二本松市に決定)
     10月〜平成9年
         民間コンサルタントに依頼

◎基本的考え方

 平均寿命の伸長や少子化によるライフスタイルの変化、技術革新及び高度情報化など女性を取り巻く社会・経済情勢が大きく変化するなかで、21世紀に向け本県の新たな発展を目指すため、男女が共に自立し、協力しあい、ながら、女性問題の解決を県民自らが主体的に進めていくことが必要である。
 そのための支援機能を総合的に有する拠点とし、自己啓発や積極的な社会参加を促進し、個人としての豊かな人生を送るための実践的活動拠点として整備する。

◎事業展開方針

1 情報機能
・ 関係機関などとの連携により、女性問題に関する多彩な情報を収集・整理・提供する。
・ 県民の自己啓発、自主研究、実践活動を支援し、女性問題の所在と構造を明らかにするための調査研究を行う。
・ 世界に向けて積極的に発進・受信することにより、情報ネットワークの充実を図る。

2 自立促進機能
・ 女性の新しいライフステージに対応するため、高齢者介護技術の普及を図る(他県には例がない)。
・ 健康で豊かな生活を支援するため、研修、講座の開催、男女平等意識の普及・啓発、女性を取り巻くさまざまな問題の相談を行う。

3 交流機能
・ ネットワーク形成の拠点とする。
・ 自主的な交流活動の場を提供し、県民相互の交流はもとより、さまざまな女性関連団体グループ間の上流促進を図る。

◎ 運営・管理
 県民の多様なニーズの変化に対応する柔軟性、弾力性の確保、運営の効率性、自主性の発揮などの面から、事業の運営及び施設の管理は外部組織(財団法人)に委託し、運営委員会を置く。

◎施設計画

1 建設予定地
 気象条件や歴史・文化の創造、街づくりゾーンの位置づけから当地を選定した。
 二本松市敦内1丁目地内 JR二本松駅の北側800m
 面積 約16600u 施設規模 7000u(5階建)

2 導入機能スペースの配置

○情報事業
・図書室 閲覧30人
 開架図書 15,000冊
 閉架図書 35,000冊
・情報コーナー
 音響と映写
 インターネット(マナビット機能)

○研修事業/普及啓発事業
・調査研究室・多目的ホール・生活創造実習室(工作室、調理室)
・介護実習室・福祉機器展示室・高齢者対応モデルルーム・宿泊室(50人)
・和室・浴室

○相談事業 ・相談室

○交流事業 ・団体交流室・特別会議室・交流オープンスペース

○その他 ・託児室・レストラン・売店

○管理部門 ・事務室・館長室・応接室

3 整備スケジュール

平成6年度 基本構想の策定
  7年度 建設予定地決定(二本松市)
  8年度 基本計画、基本設計の策定
  9年度 実施設計
  10年度 建設工事
  11年度 竣工
  12年度 開館


[参加者からの意見・要望]

・ 女性センターの中で、介護実習講座をやることによって女性だけがやるものだという誤った観念が定着してしまわないよう、講座は男女ともに研修できるよう配慮すべきだ。
・ 基本計画に関わったものとして要望。他県にさきがけて介護実習室を作るということだがそれだけでは光るものがない。県の女性センターの特色を出すためにも、情報機能の中で全国に発信できるものを作るよう、シンクタンクあたりと検討してほしい。
・ 今日、子供を生みにくい状況の中で働く女性に対する支援機能が必要と思う。
・ 二本松まで行く交通アクセス、二本松駅からセンターまでの交通の便を考えてほしい。全国会議や国際交流で、二本松駅に乗車する際、大きな荷物を持っての不自由さが気遣われる。
・ 二本松まで行かなくては出来ないという特色がほしい。二本松からの発信、他地域との女性センターとの衛星放送を使ったTV会議ができるような、TVカメラを備えたスタジオや、VTR編集操作が出来る部屋があればよい。
・ 男女の研修の場にふさわしいセンターのネーミングや愛称の工夫がほしい。
・ 建物自体がジェンダー問題や子供へのやさしさに高感度であってほしい。
・ 情報関係実習室や託児室は、ハードを整えるだけでなく、人的措置も考えてほしい。
・ 行政は後ろ向きでなく、10年も前の青写真を作るのではなく、他県の視察は参考にするにしても現時点にあった取り組みをしてほしい。情勢を先取りし、柔軟性を持って取り組んでほしい。

講師のコメント
 50億円の建設資金をかけて作るのだから、皆さんの素直な希望や要望をハード・ソフト面に反映させたい。ソフト面については、平成10年ごろまでは要望は間に合います。

(記録・遠藤ヤエ)

参加者の感想

女性センターの設置について
 まず思ったことは、男女平等といわれるようになった現代、いまさらなぜ女性センター?ということでした。という意味でも、センターの名称の中には決して女性という文字を入れないでほしいと思いました。
 次は、このセンターの設置計画の中に何人の女性が参加しているかです。せめて半分は女性であってほしいものです。
 出来上がりが立派でも、その過程がほとんど男性の手で作られていたのでは寂しくありませんか。
 最新の設備を備えただけのセンターではなく、ハード的にもソフト的にも“角”のないものに仕上げてほしいと思います。
(大石美智子 福島市)

隷属の状態からの脱出
 学習会に参加したのは今回が初めてだった私は、皆さんの発言にただ耳を傾けることしかできませんでした。自分の問題意識の希薄さを痛いくらい思い知りました。情けない限りです。支配され、命令されることに慣れると、自分で考える力が衰えて、「何かちがう気がする」と思っても言葉にできなかったりします。概念を知り、言葉にする作業を通して、建設的な思考が可能になるのでしょう。しかし、そのような隷属の状態から抜け出すにはきっかけが必要です。「福島県女性センター(仮称)」が、私のように「考えなくなっている人」に多くのきっかけを与えてくれることを期待します。
(平間由美 福島市)

「ケアリング」の拠点に
 5月の松井やよりさんの講演会でお聞きした、これからのキーワード「ケアリング」。それは子供を育てること。高齢者の介護をすること。障害者の介助をすること。生命と向き合い、生命を慈しむこと。男性も当然のこととして育児休暇や介護休暇がとれる社会に、日本を大きく変えていくための一大拠点に、この女性センターがなればいいと思う。地域に密着した、生活と結びついた視点を大切にして、ひとりでも多くの人々が生き生きと自分らしく生きていけるよう、その手助けをしてくれるセンターであってほしい。
(斎藤光子 会津若松市)

 

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