活動紹介

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ふくしま女性フォーラム
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■セクシュアル・ハラスメントについて考える


 第4回の学習会は、講師に労働省福島女性少年室長の荒川寿子さんをお迎えして開催しました。 テーマはセクシュアル・ハラスメント(以下「セクハラ」)についてでしたが、改正男女雇用機会均等法の大きな改正点から、セクハラを起こす原因・背景という点にまで話題は進みました。 (1999年1月9日、福島市市民会館)

学習会レポート

女性労働者の現状
 福島の就業者の雇用者の割合は、71.9%で、全国の76.1%に比べてやや低い。これは農業従事者の割合など産業構造の違いに起因している。また、雇用者の女性の割合は福島では41.3%,全国では38.9%で福島の方が高くなっている。
 しかし、女性の方が産業を支える大きな力になっているのに対して、男性が作ってきた職場環境の中での女性の地位についてはまだ配慮する点が多くあるといえる。

改正男女雇用機会均等法
 1986年に施行された現行の均等法がこの春4月1日から改正される。改正に際して特に次の点が配慮された。
1.働く女性が性によって差別されることなく、個人の能力が十分に発揮できる職場づくり
2.働く女性が安心して子供を産める環境づくり
3.男女がともに職業生活と家庭生活を両立できる環境づくり

 また、今までは女性のみの募集や、女性が優遇されることは均等法に触れないとされてきたが、女性のみと限定することは女性を一定の仕事に縛る効果があり、差別を生むとして禁止されることになった。加えて、募集・採用から、定年・退職・解雇まで各ステージでの差別も禁止されている。
 均等法改正に伴い、育児介護休業法や労働基準法も改正され、母性保護の義務化、女子保護規定の解消なども行われる。

改正均等法第21条について
 改正均等法は、第21条で「職場における性的な言動に起因する問題に関する雇用管理上の配慮」を定めている。いわゆる、セクハラに関する使用者責任の規定である。
 現在、女性労働者の6割が職場におけるセクハラと思われる行為が「見られる」、または「たまに見られる」としている。
 職場におけるセクハラが起こる原因・背景として、まず企業自体が雇用管理の面で男性中心の発想から抜け出せず、女性労働者の活用や能力発揮を考えていない場合や、意識面においては女性労働者を対等なパートナーとして見ていないことに加え、性的な関心や欲求の対象として見ていることが挙げられる。
 職場におけるセクハラは、対価型(職場において行われる性的な言動に対する対応により、女性労働者がその労働条件につき不利益を受けること)と、環境型(性的な言動により女性労働者の就業環境が害され ること)の二つに分かれている。
 職場における雇用管理上配慮すべき事項は、
1.事業主の方針の明確化及び周知啓発
2.相談・苦情への対応
3.職場におけるセクハラが生じた場合における事後の迅速かつ適切な対応
である。
 しかし、企業のこれらの配慮が不十分であった場合の罰則はなく、行政指導が行われるのみであるのが問題とされている。これは求人広告の男女区別(差別)の禁止規定にも同じくあてはまる。

 このあとで、司会の高橋準さん(会員、福島大学行政社会学部教員)から、スクハラ(スクールハラスメント=学校における主に教員から生徒への嫌がらせ)についてのお話もありました。その際に「福島大学における学生へのセクシュアル・ハラスメントに関する指針」の紹介がありました。

意見交換
(1)都道府県女性少年室長は、指針に照らし、必要であれば、職場におけるセクハラに関し、事業主に対して報告を求め、または助言・指導若しくは勧告することができるが、その「必要があれば」の「問題提起者」とはだれなのか?
→特に,事業主には報告の義務はなく、個別に上がってくる相談や雇用管理の監視を行う。(荒川)
(2)セクハラを起こす原因・背景を自覚させる働きが必要である。女性自身も対等なパートナーとしての意識が低いことは問題である。
(3)教育の場で、男女の性役割の違いの刷り込みの蓄積などの問題がある。男女差別をしないで教育しなければ、ジェンダーバイアス(性的偏見)が広がってしまう。これからさらに、教育の場でのジェンダー教育について見直す必要がある。
(報告・根本亮子)

参加者の感想

法改正の影響
 セクシュアル・ハラスメントについては、県や市町村の研修を担当している「自治研修センターでも管理者1部(課長補佐対象)課程でも取り上げています。カリキュラムは平成9年度から実施していますが、10年度の方が研修生の認識が高まっていました。
 法律施行は平成11年ながら、法改正によるPR効果は大きかったように感じました。
 私は、均等法と同時に改正された労働基準法の影響が、働く女性にとって大きいように感じます。深夜労働などの解禁は、女性労働にどのように影響をもたらすのか興味深いです。願わくば、男女ともゆとりある働き方になればよいと思っています。
(吉川三枝子 福島市)

学んだことを行動に
 今回初めて参加しました。私はいま「郡山の未来をつくる会」の代表をしています。
 政治を誰もが参加できるものにするために学び、行動し、政策の提案などができる組織にしていこうと、当面公募により市民派の、できれば女性議員を出そうとしております。
 この学習会は、大変意識の高い人たちの集まりだと強く感じました。
 しかし、学んだものをどれだけの人々に波及するために行動しているのかなと思いました。私は、高い意識や学習したことを自分だけのものにしてはいけないと思っています。同じような考えの人をいかに多く育てられるか、仲間として増やしていけるかです。そうしなければ何も変わらないのです。
 ふくしま女性フォーラムの今後に期待します。
(駒崎ゆき子 郡山市)

 

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