ふくしま女性フォーラム・タウンウォッチング分科会

感想と提言


 以上の分科会の活動を通して、次のように感想と提言をまとめてみました。

[感想]

1 街の景観形成のために彫刻を置く手法は福島市だけでなく全国でかなり行なわれているが、福島市が果たして独自のユニークなコンセプトを持って彫刻やその設置場所を選んでいるのか疑問が残る。

2 彫刻を置いた後の管理が、市民の善意に期待する部分が多く、雑多な看板や自転車などに囲まれて、必ずしも存在をアピールできない「不幸」な彫刻も多いのではないだろうか。

3 彫刻の選定や設置場所決定の過程に市民の声が反映されていないので、女性、子どもから見て、なぜ裸体の女性像が頭上にあるのか理解しがたいものもある。
 もちろん、「芸術である」という反論もあるだろうが、美術館で鑑賞する芸術作品と、否応なく目に入る公共空間の作品とでは違いがあってもよいのではないだろうか。
 特に、あづま橋上の女性ヌード像3体は、それなりにインパクトの強い作品であるが、「きらい」な市民も多く、若い男性の中には「すけべ橋」などと呼ぶ人もいる。背景の山並みと女性ヌードが本当に違和感のないものであるかどうかも疑わしい。もう少し慎重な検討があってもよかったのではないかと思われる。
 他方、彫刻と環境との相性がよいと、市民の目にもよい印象を与えるものもあった。(稲荷神社中央駐車場横の女性像、常陽銀行前の女性像、パセオ通りの「すわるふたり」など。)

[提言]

1 置く彫刻に福島市らしい統一したテーマをもってほしい。

2 置く場所と置く彫刻の取り合わせをよく考えてよりよい景観づくりをめざしてほしい。雑多なものが入り乱れる街路は彫刻が埋没してしまう可能性が高い。

3 置きっぱなしではなく適切な管理をして、市民が彫刻に親しめる環境づくりに気を配ってほしい。

4 「女性のヌード=美」という図式を女性の視点も取り入れて検討し直してほしい。コンセプト作りや選定の過程への市民参加を通じて実現できるのではないだろうか。性別、年齢ともに幅広い意見を採り入れてほしい。


前のページ][次のページ
報告書トップページ][分科会報告一覧][WFFホームページ

Copyright (c) 1998, WFF. All rights reserved.
This page written by TAKAHASHI, June (Fukushima Univ., june.takahashi@nifty.ne.jp)