ふくしま女性フォーラム・タウンウォッチング分科会

結び


 わたしたちは決して、裸体像だからだめなのだとは思いません。
 また、現在市内に設置されている裸体像が芸術として不十分だとも考えていません。
 現在女性像が多いからといって、単純に男性像が置かれるようになればいいとも感じません。
 そうではなくて、「どこに何を置くかについて、より十分な論議を、市民もまじえて行なうこと」、そして、「論議の際には、性別や年齢などのバランスを考えたメンバー構成を取ること」、これらを要望しているのだということを強調しておきたいと思います。

 もちろん、このようにしたらすべてうまくいくという保証はありません。
 しかし、わたしたちが日々暮らしている街は、やはりわたしたち自身の手で創ることが理想であると思います。そのためにあらゆる層の市民があらゆる場面へ参加していくことは、最低限必要なことです。
 もちろん、ただ参加するだけでは何の役にも立てません。わたしたちの一人一人が意味のある参加ができるように、市民自身が「力を付けていくこと」が同時に必要であると考えます(それこそが、最近言われる「エンパワーメント」であるでしょう)。
 公共芸術に関して言うならば、わたしたちの一人一人が芸術に関心を持ち、現在の芸術というもののあり方の見直しをも含めて、この問題について意味のある発言ができるだけの知識と感覚と勇気を持つこと、いわば「アート・リテラシー」と呼べるような力をわたしたち自身の中で育てることが必要であると考えます。

 「おまかせ」「おしきせ」ではなく、自分たちの手と頭を使って街づくりに取り組んでいくための突破口として、福島市の公共芸術の見直しをわたしたちは行ってきました。  今後さらに街づくりの問い直しと街づくりへの参加がいたるところで進むことを願い、以下の問いをもって本報告書の結びとしたいと思います。

 ――あなたの暮らす街ではどうですか?


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This page written by TAKAHASHI, June (Fukushima Univ., june.takahashi@nifty.ne.jp)