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ふくしま女性フォーラム
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■「うふふ」 第10号(1997.10.26)

目次

学習会レポート・「遺産は誰に?」


ネットワーク情報

福島女性総合センターの感想

 福島県もやっと女性問題に対して「政治的な姿勢」を示すまでになったかとよろこんでおります。しかし、女性センターが実際に女性問題の解決のために有効にはたらくのかとなると疑問です。女性センターの運営については、なかなか難しいようですが、私が日頃から考えていることを提案します。
1 館長は有名人を持ってくること。そのネームバリューで全国・国際会議が開催可能。
2 駅からタクシー千円以内で行けるところ。東京では、駅ビルに入っているセンターが成功しています。
3 職員の待遇をよくすること。給料体系・福利厚生を県職員並みにし、非常勤職員も5年契約で働けるようにするなど人材を育てなければなりません。
 ずいぶん勝手な言い分だと思われるでしょうが、これが結構真実なのです。
(H・K 東京都)


第一回学習会に参加して

 女性センターのお話を、二本松の一市民として聞かせていただきました。
 センターの基本的な役割である「男女が共に支え合う社会の形成」に向けての、実践的活動の拠点とする本来の機能に加えて、女性就業センター・介護実習普及センター機能も補完することを前提に進められてこそ、二本松ならではの特色が出せると思っています。「豊かな暮らしと多彩な交流の機会を持つ文化創造都市・二本松」にぜひご期待ください。
(武藤智子 二本松市/会員外)


県議会を傍聴して
9月30日
 ある日の県議会本会議を1時間ほど傍聴しました。傍聴人の主な顔ぶれは、当日発言された議員の地元有権者が半数、県議員のバッジをつけた人たちが約3割、報道関係者が1割近く、その他は自分たちに関係ある問題について、某議員が質問するので県当局の考え方を確認したいという人たちのように見受けられました。
 おどろいたことは、S議員の質問と県側の答弁が終わった途端に地元有権者が全員退場したことでした。また、臨席の県職員は、膝に置いた答弁書らしきものをじっとみつめていて、担当部長が一字も間違えなかったことに『よし』とつぶやいて、そそくさと退場し、その後にはまたほかの県職員がその席を占めました。なんだか、職員が部長さんを監視しているような感じがしました。
 開かれた議会なのだから、一般県民がもっと気軽に議会を傍聴し、どんなことがどんな過程で決定されていくのかを把握することが大切なのではないでしょうか。
 また、部局の責任者が自分の考えを自分の言葉で述べることは難しいのでしょうか。
(Y子 福島市)

 いわき市での第二回学習会の席上、今年度の事業計画の一つとして、開会中の県議会傍聴を呼びかけ、9月30日午後1時から5人の議員による一般質問と、それに対する県の答弁の様子を傍聴しました。
 例によって、後援会の人たちが大型バスを連ねてやって来て、後援する議員の質問が終わるとぞろぞろと席を立ち、次に質問する議員の後援会の人たちと入れ替わるのが見られました。全部の質問者の質疑と県の答弁を傍聴したのはおそらく私たちだけかもしれません。
 質問事項は、一般傍聴者には当日にならないとわからないので、4番目の質問者が女性問題を重点的に県に質問したのを聞けたのは幸運でした。
 男女共同参画社会形成のための県の考え方について知事が、男女がイコールパートナーとして共に能力を発揮していくことを目指すと答弁。
 担当部長からは女性センターの運営については、財団法人による運営を考えていること、各種審議会への女性の登用について、国の登用率16.6%に対して本県は12.7%であり、昭和53年の5.3%からは改善が見られるもののまだ不十分であり、今後、団体の長に限らず、適任者の推薦と依頼を進めていきたいとの答弁がありました。
(質問者に対する答弁が非常に滑らかで、しかも答弁者の順序もあらかじめ決まっているようにみえました)
 それにしても、ひろい本会議場には、女性議員2名、答弁側に女性2名以外は全て男性が座り、質問が終わるたびに、机上の水差し一式を入れ替えるのは女性職員だったのは、象徴的ではありました。
(M子 福島市)

10月2日
 10月2日午後1時開会。傍聴席は満席で代表質問。行政改革では出先機関の統合や見直しをしていること。庁内の事務、データをネットワーク化するため一人1台のパソコン導入を目指すとの知事の弁。
 次の質問者に代わると満席の傍聴席も入れ替わった。質問者への応援か、質問に対する関心度のあらわれか。
 現在県民一人当たり41万円の借金をかかえていることになっている財政である。
 大型公共事業やダム建設の見直し、取水源の基本計画、情報公開、産業廃棄物処理の指導はどうなっているのか。廃プラスチック発電のダイオキシン問題、さらに原子カプルサーマルと増設は重要問題であると質問があった。
 三人目の質問者は身体障害者に関わる質問であったためか、車椅子の人が20人(20台)も熱心に傍聴していた。
 県民生活に密着した施策・予算を見守ることは私たちの義務であると実感した。
(遠藤ヤエ 福島市)


オックスフォード通信・第6回

 フォーラムの皆さんお元気ですか。いろいろ書きたいことはありますが、きょうは最近のこちらでの大ニュースについてです。
 ダイアナの交通事故死とそれ以後の展開にはびっくりしました。8月31日の日曜日、BBCとITVが一日中ダイアナの死をめぐるニュースに切り替えられました。トニー・ブレアが朝、教会の前でマイクの前に立ち、われわれ(ピープル)のプリンセスだったといいました。マンデラ大統領は、イギリスで最高の外交官だったといいました。弟のスペンサー伯は記者会見でパパラッチを非難しました。他方、ダイアナの生涯の回顧もたくさん放映されました。結婚式、華麗なファッション、別居後の単独インタビュー。突然の事故死ですから準備していたわけでなく、多分緊急に編集された追悼の生涯フィルムから、私は二つのことを初めて知りました。
 まず、やったことに関しては、彼女がこの世界で恵まれない状況にいる人々を励ますことに自分のなすべき仕事を見出していたこと。最近の地雷禁止のためのボスニア訪問や南アフリカの地雷被害者たちへの訪問の様子、難病の子供たちの病院やホームレスの人たちとの交流、エイズ患者を励ます活動など、たくさんの映像が流れました。
 赤十字で地雷禁止運動普及のために作った彼女自身がナレーターをしているビデオや、チャリティー活動の映像も豊富で、私は彼女がHIV患者と素手で握手したのをきっかけに世間の偏見がなくなっていったことなども、初めて知りました。ただ、儀式的に視察するというのではなく、足のない子供を抱き上げ、話を聞き、タッチする、交流したというリアリティを残していくということが、ダイアナには自然に出来ていた、という印象でした。
 福祉国家とはいえ、チャリティーに依存している部分がかなりに達しているイギリスの福祉の実状の一端とともに、ダイアナの集金能力の偉大さも浮かび上がりました。
 そしてその背後にウィンザー王家の、権威主義的あり方への批判があったことです。夫のチャールズ王子が前からつきあってたカミラという女友達と結婚後も別れられなかったという問題が、結婚・離婚のキーポイントだと思いますが、その背後にダイアナの人気と庶民的な対応は、手袋をして握手するといった類の伝統的王室の格式といまひとつそぐわなかったという問題が存在していたということでした。
 私はそれまでとくにダイアナに関心を持っていたわけではなかったので、離婚の事情は知りませんでした。しかし、イギリスの人々はダイアナが2人の子供をもうけた夫の浮気となじめない婚家の格式の重圧に、自殺を考えたり過食症になったり不倫を試みたりして悩み、でも離婚して自分の能力を生かした新たな人生を模索しはじめていたという事情を皆知っていて、その上でダイアナを好きなのでした。その矢先の悲劇。
 日曜日から、人々は花束を抱えてゆかりの地に向かいました。以後毎日人々の行列と花束が増大し、お葬式のやり方もふくめて王室批判が高まっていきます。ケンジントンもバッキンガムも花束でいっぱい。記帳の列は絶えず。そしてみんながこんなに花を、キャンドルを、カードをささげにいっているのに、王家はスコットランドに引っ込んだまま、半旗もたてないでとかいった話になりました。
 木曜日の大衆紙の一面はそれぞれクイーン批判の全面展開。葬儀でエルトン・ジョンが歌うことに決まり、棺の行列の通り道も延長されることになり、翌日の夕方にはとうとうクイーンがテレビでダイアナを追悼しました。
 でも、葬儀での弟スペンサー伯の弔辞の方が人々の共感を呼びました。彼は、ダイアナが子供たちを義務と伝統だけでなく、もっと解放されて歌えるように育てたいと計画していた、と王室の現体質を批判しています。この地球上でもっとも大変な人たちを訪れ、抱き上げ、励ますことの出来る若い女性が、その自然な権威主義でない平等主義のゆえに王家から排除された。彼女は王室のタイトルを失ったけど、こんなにたくさんの人々が本当に心からともに悲しんで惜しんでいるといって。
 王室批判が日本でどれだけ報道されているのかわかりませんが、葬儀の翌日の日曜紙の『オブザーバー』には、詳しい報道、批判とともに、共和制論も展開されていました。「あなたは最後の本当の王族でした」といった感じの哀悼のメッセージの山は、書いた人にその意識はなくとも、もう共和制への方向を示唆するものではないかといった見方です。もちろん世論調査では、アメリカと違って王政の近代化論が主流ですが、王政と王の素質の関係とが本当に公然と日々論じられているのにはびっくりです。
 スター論、ダブロイド紙論もおもしろいですが、突然の死によってカリスマになったダイアナを抱えて、今後王室はどうなっていくのか、多分これからも論議されていくことでしょう。このイギリス的民主主義の在り方が、とても興味深いと思っています。
 ところで、日本政府が対人地雷禁止条約に締結しないことを決めたって本当ですか。

(栗原るみ・WFF代表)

 ※広報部註:オックスフォードからの着信は9月です。


ペーパー版発行  1997.10.25
オンライン版発行 1998.03.18

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