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■「うふふ」 第19号(1999.4.27)

目次


第5回学習会「いーぶんトーク・・・あなたにとって自立とは・・・」3月6日 郡山婦人会館

 第5回学習会は,参加者31名(内男性2名)コーディネーターの辻先生から話題提供があ
り、5つのグループに分かれて、約1時間意見交換をした後、各グループで話し合われた
ことを発表した。

 話題提供
1.経済的自立
 専業主婦(妻)の収入は生活費の一部であって自分の意志で勝手に使うことは出来
ないのか。また、家事は無償労働なのか。
主婦が介護しながら家事をした場合、賃金に換算すると月額406,800円に相当するという計算もある。
男性(夫)の中には、まだまだ「だれが食わせてやっているんだ」という意識があるのではないか。
また、働いていなくても自立出来るという考え方には問題があると思うし、離婚した場合を考え、自分の財産を持つべきである。
2.生活的自立
 男性は朝早くから夜遅くまで働きづめで家事が全然出来ず、生活者としての自立が出来ない「濡れ落ち葉的存在」になるのではないか。
 また、反対に主婦(妻)は家事を一切こなさなければならない存在なのか。
主婦も食事の宅配サービス、シルバー人材センターなどに家事を外注し、社会参加の機会をつくるべきではないだろうか。
3.精神的自立
 女性、男性にかかわらず、ひとりの人間として自己を確立し、自分で決定し、自己実現への道を開くべきではないだろうか。


 グルーブ報告
 1班:主として経済的自立について
@ 働いて賃金をもらうだけが経済的自立ではない。専業主婦も家事の中に自己実現していくことが大切である。
こういう場に参加できない主婦の意識改革が課題である。
A 専業主婦の家事労働を評価させ、税法上の保護制度を無くし、公的な掛け金などは個人で、自立した人間として支払っても良いのではないか。
B ドイツでは学校給食がなく、子供は昼食を帰宅して食べるため、子育てが終わって(35歳)から働くので、国で再就職の道を開いている。
こういう制度が日本でもほしい。
C 個々が自立できた上で、連帯意識をもって社会に働きかける。これがエンパワーメントにつながると思う。

 2班:主として専業主婦について
@ 専業主婦でも夫とは全く対等だと思っている。2人の息子たちの妻も専業主婦を選んでいる。
A 家事労働は女性だけの仕事ではなく、男性も担うものであるとすれば、専業主婦は要らなくなる。
B 女性だけが働く、働かないなどの選択肢があるようにいわれながら、実はそれを選択せざるをえない状況もある。
C 60歳代では女性は家庭、男性は仕事といった役割分担についての見方が尾を引いている

 3班:主として精神的自立について
@ 生活の共通経費をそれぞれ出し合い、残りの収入については干渉しない。(公務員)
A 食事などを外注しているが、家族の中で助け合うことが大切である。(自営業社長)
B 女性の社会参加は家事をこなしたうえでと夫にいわれたが、社会参加をすると留守も多くなり、夫にも家事負担をしてもらうことにした。夫の収入の半分は妻の収入という認識が必要。(専業主婦)
C 共働きの家庭に育ち、大人になっても家事をしてきた。結婚しても困ることはない。(独身男性)

 4班:主として精神的な自立と生活の自立
 介護の仕事をしている会員の、「介護の現場では、介護をされる人の自立についていつも考えることが多い」という発言から、自立とは何かの話し合いが始まった。
 このような話し合いのきっかけと、メンバーの多くが仕事を持っていることから、話し合いの焦点は、主として精神的な自立と生活の自立をどう考えるかになった。
 話し合いの中で指摘された主な点は、次のようなものである。
@ 経済力があることが精神的に自立していることには必ずしもならない。生活面で、(自分以外の)人に依存している場合もある。
A 自ら責任をとることがてきるのであれば、時に、人に依存することがあっても、自立しているといってもよいのてはないか。人は支え合って生きて行くものではないか。
B 仕事を持っていることで経済的には自立しているが、仕事を優先することが多いので、健康や余裕のある暮らしという生活のうえでの自立に留意する必要がある。

 5班:自立の形
@ 経済的自立
 働きたくても働く場のない人や、止むを得ず働いている人もいる。経済的自立イコール女性の自立とは言えないのではないか。
 税制上の恩典はバート労働者にとってはネックになっている。一方で、その制度を上手に利用している人がいることも事実である。
A 生活的自立
 昔はいい嫁をしたいという考えもあったが、夫の親の介護をきっかけに夫の態度に変化が見られるようになった。
 家事を外注しているという人もいるが、各家庭にはそれぞれのスタイルがあってもよいのではないか。
B 精神的自立
 自分の生き方を自己判断し、自己責任をとること。自立しようとする女性と男性がお互いを認め、理解し、援助し合うことが大切である。

(報告者 花井キイ)


もっと自己主張を!
 福島へ転勤して来て驚いたことは、職場や家庭で女性が自己主張をあまりなさらないことです。
もっと権利の主張をしなければ男社会の転換は難しいのではないでしょうか。主張すれば住みにくくなることも多いのですが、
知恵と工夫でカバーする方法もあると思います。
 外で仕事をするか、家庭で仕事をするかの違いで、会社員か自営業かの違いのようなものと私は思っています。そのためには夫と妻
の間でイーブンな契約関係を確立することです。
(奥田好胤 郡山市 非会員)
 ※奥田さんは、当日の取材スタッフ(NHK)でしたが、個人としても参加されました。


多様な生き方を認め合うために
 自立を考えるとき、自分の生き方を肯定せずには胸を張って生きていけない。
専業主婦が「仕事を持たない女性にも自立はある」というのは当然だ。
しかし、あえて否定側の意見を聞くことが、なお肯定的に生きて行く原動力になると思う。
反対意見も相当数あったら、さらに議論が深まったと思う。
 わたしは、専業主婦が今より家事労働に高い価値観を持つようになれば、すべてを金に換算する男社会から、もう少ししなやかな女社会に変えていけると思うのだが。
 渡部八重子さんの「健康的自立」という考え方に共感した。
 (煙山昭子 福島市 非会員)

自立を学ぶ
 自立についての雑誌や新聞の記事が資料として配布され、外国の家事労働の賃金換算の比較などとても分かりやすかった。
 自分に力をつけて行くことがベスト。手ごたえのある、学ぶことの多い学習会だった。
  (高野功子 郡山市)

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