活動紹介

オンライン・ダイジェスト


ふくしま女性フォーラム
〒960-1296
福島県 福島市金谷川1
福島大学 行政政策学類
栗原研究室気付(WFF事務局)

tel 024-548-8278
fax 024-548-8278

wff-web@myriel.jp


■「うふふ」 第38号(2003.10.10)

Acting Locally, Networking Globally!
ふくしま女性フォーラムは何をしたいのか。スローガンにかけた思いは変わらないとはいえど、いまいち何をしたいのか暗中模索状態では。一方、「構造改革」は掛け声ばかりで、迷走しているという現実。男女差別という「構造」を解消するために、いま私たちが出来ることを、語り合い、励まし合い、行動へとつなげていきましょう!

< 目次 >
2003勉強会 ----------- (2)
会員の活動 -------------(4)
PT活動 ----------------(6) 
議会の現場から ---------(6)
自分史 -----------------(7) new
掲示板 ------------------(8)
おしらせ ---------------(10)
編集後記 --------------(10)


『男女差別構造』をどう考えればいいのか 
代表 栗原 るみ
現在、日本社会では「構造改革」をすすめることが「いいこと」となっています。不況が長引き、治安が悪化し、リストラや賃下げ、失業や倒産や自殺が日常茶飯のことのように生じている現実を、「いい」とはいえない人が多いからだと思います。でも今進んでいる「小泉流構造改革」は、「強きを助け、弱きには痛みに耐えることを強制する」結果を招いています。年金や健康保険制度の改革も、多くの人にとって負担が増加し給付はカットされる方向が、当然のことのように論じられています。
改革の芽はGDP等の統計結果によると数字的には明らかだということなので、どこかに強者はいるらしいのですが、まわりをみわたしても、どうもみえません。みんな大変そう。「強くなるために、競争に勝ち抜ける」ためにもっと頑張れ、もっと耐えろといわれても、「めげる」「へこむ」要因のほう多いのが現実ではないでしょうか。
「話合い」「協力」「励ましあい」「友情」「連帯」「やさしさ」「納得」など社会を平和的に動かす機能が、効率性と力の犠牲にされていく社会は、私の求めるものとは違うように思います。そこで問題なのは、「どのような構造」から「どういう構造」へ変えていくのか、という議論をして、合意をつくることです。すなわち「今までの構造」はどういうもので、どこを批判するのか、「来るべき構造」とはどあって欲しいのか、語り合うことが必要なのではないでしょうか。
私たち、ふくしま女性フォーラムは、「男女差別のない地域社会の実現を図る」ことをめざしています。「今までの男女差別のある構造」を、「男女差別のない構造」に変える構造改革であれば、わたしたちの望む方向と一致します。確かにわが国は、差別撤廃条約を批准し、「男女が、...性別にかかわりなく、その個性と能力を十分に発揮することができる男女共同参画社会の実現は、緊要な課題」とうたう男女共同参画基本法も制定しました。法律も条例もできたけれど、「不況と強さと我慢」大合唱のなかで、男女平等はむしろ後退しているかも知れません。99年施行の改正均等法では、募集・採用・配置・昇進において均等法違反の事業主に対し企業名の公表という罰則規定ができましたが、まだ公表された企業は一社もないようです。男の少数派と女のほんの一部は勝ち組になっているのかも知れないけれど、多くの男性と圧倒的多数の女性は「痛みに耐える」毎日です。格差というものが拡大する構造改革のなかで、男女に関してだけは平等が進むというわけには行かないのが実情です。
でも、「苦しい」男性が「女性差別」を再生産してしまいたい気分には、ていねいに「ちがうよ」といい続けなければ。若い男女に、私たちの目ざす平等の重要性を伝えたい。
そのためにも、私たちが「変なんじゃないの」と感じ、「変えなくっちゃと立ち上がろう」と気づいた具体的な実態、リアルな事例を示すことによって、「男女差別構造」の問題点について考えるきっかけを多様に提起できたらいいなと思います。
今回、広報部と相談して、「自分史」というコーナーを立ち上げました。来年度には、福島大学の行政社会学部で、学生と市民にも開かれた特殊講義を開催したいと思います。中身は、フォーラムのみなさんの「ふくしま女たちの自分史ーわたしが男女平等に気づいた過程」というトークで構成したい。その結果をフォーラム10周年(2005年度)にむけて本にできたらいいなと思うのですが、いかがでしょうか?


2003勉強会
不況とグローバル化に対応するために、「男女共同参画」はひとまず置いとかれていいのか?いや、いいわけがない。以下は、まずは私たちがエンパワーメントしようとう意識から開催された勉強会の報告です。
第1回目は福島県企業の現状を把握するために日本銀行福島支店長森川英治氏を講師に招き、第2回目は『企業とジェンダー』の読みあわせを行い、第3回目は現在議論されている年金制度改革について話し合いました。(場所はいずれも福島大学行政社会学部棟3F大会議室)

第1回勉強会  7月12日(土)13:30-16:30
テーマ:最近の景気動向と雇用を巡る動き
講師の森川英治氏は、日本銀行福島支店長として、福島県地域経済の現状のデータを総合的に把握している。加えて、男女雇用均等法の制定時に、コース制を創設した人事部門のエキスパートでもあります。
年功序列から成果主義へと人事制度がシフトするなか、コスト削減が成功すると「勝ち組」、失敗すると「負け組」という「貧乏暇なし経済」が進行しているという。氏は日本の競争力をつけるにあたり、福島県内の地域経済は雇用のミスマッチ問題をどのように乗りきるか苦戦しているという状況を、数字データを用いながら詳しく説明してくれました。

男女共生といわれる働き方とは
吉村 伸子(福島市)
日本銀行福島支店の森川氏を迎えて最近の景気動向と雇用をめぐる動きと題して勉強会が行なわれました。これからは、国際競争力の名のもとに品質の向上と、コスト削減が進んで行く事がわかりました。
企業が考えるコストの低下は、社員に教育費をかけない、中途採用(特殊技能)がいる時も、いる時に中途採用する、ポストも自分で確保させるなど働く側には厳しさが増している況です。つまり、男女共生といっても男女共職の取り合いの時代になるということです。
これからの人は、高校、大学、大学院が終わった段階で、自分で見極め、自分の管理能力をしっかりし、個人対企業としても対等に渉りあえる人間でなければ、なかなか社会を渡って行けないのではと思いました。また働く人間の何%かそれをやってゆけるのか、大変な時代になると考えさせられました。
これからも社会の動向に目をむけしっかりと見て行きたい。


第2回勉強会  8月3日(日)13:30-16:30
テーマ:『企業とジェンダー』を読む
今春完成した『企業とジェンダー』をテキストに、県内の企業の男女共同参画状況を確認しようという試みである。 
地域の現状をみるにあたり、全国データとの比較、時系列データによる推移の確認が欠かせない。しかし、比較可能なデータを探すこと、必要なデータを手に入れかつ加工することは容易ではない。男女の働き方を見直すために何が必要なのか。
ネックとしての男女不平等の構造
 小沼 博義・佐藤 良子(福島市)
『企業とジェンダー』を次の活動につなげていく為には何を問題にすべきか。そこで、課題である男女不平等の構造についてアプローチすることとした。
図1は、私たちが確認できる全国の最新の現状である(平成14年就業構造基本調査結果(全国編)平成15年7月9日より作成)。年齢別就労率と総人口を男女別に表すことにより、女性の「M字型就労」と「高齢社会」(団塊の世代(50-54歳)と高齢人口(75歳以上)に注目)が確認できる。
さらに、年齢別・男女別の就労形態の違いを図2で表してみた(データの出所は前褐)。男性と比べ、女性は年齢が上がるにつれ、パートとして働いている。つまり年齢構成ごとにしめる働き方として、パートの存在がいかに大きいか確認できる。
しかし、パートとは何か。表1は今回の調査と全国の統計調査を比較したものである。表1からは、本調査と全国の統計調査を比較し検討することはとても難しいことが見てとれるだろう。つまり、パートを定義することは容易ではないのである。 『企業とジェンダー』では、実際の働き方に即した形で分類を行った。その成果の一例として図3を提示した。パートにしめる女性比率が高く、多くの業種でパートのしめる割合は60%以上である。かつ、女性社員が多い業種ではパート女性が多いことが推測できる。つまり、パートといっても、業種によってばらつきが多いことがわかる。
以上、現状の企業における男女の働き方を確認してきた。「女性の働き方はパートタイム労働である」という調査結果をしっかりと分析することが求められているといえる。


第3回勉強会  9月14日(日)13:30-16:30
テーマ:年金制度改革とサーベイ
 今年金制度はホットな話題である。給付額の引き下げと担い手の減少という「不安」が渦巻いているなか、一人ひとりが尊厳を持って生きることができる年金制度のあり方をどう模索してゆけばよいのか。課題は多い。

年金改革に向けての動き
    吉川 三枝子(福島市)
今後開催を予定している出前講座のテーマ「年金制度改革を考える」について事前準備を兼ね、濱田千恵子さんの説明のもと、現在進行している年金制度改革を学習し、内容の把握、問題点等討論しましたので概略を報告します。

1.現年金制度の問題点
(1)急激な少子高齢の進行により財政的に現行方式の維持が困難。保険料率のアップ、年金額の減額、税負担(財源として消費税アップ等)。年金支給開始年齢の引き上げ等の課題
(2)保険料負担と年金の給付の問題を世代間の対立、特に保険料負担の増大が見込まれる若年世代の年金への負債や不公平感の増大
(3)国民年金加入・年金未納者の増加・・・世代間扶養で成り立っている現制度に大きな問題を起こしている
(4)女性と年金
○保険料を収めていない3号被保険者(サラリーマンの妻・1000万人)の問題・・保険料を納めている女性との不公平感
○離婚すると3号被保険者(サラリーマンの妻)に基礎年金のみしか受給できず
2.改革の論点(方向性)
(1)年金の給付水準・・・現在の現役時代の手取り年収の6割(夫婦2人:モデル年金23.8万)を引き下げる5割程度
(2)現行保険料は厚生年金13.5%から23.1%、国民年金は13,000円から21,600円へと見直す必要あり
(3)給付と負担をわかりやすくし若年世代の年金離れを防止、ポイント制を導入し将来の年金額がわかるようにする
(4)支えてを増やす(3号被保険者の縮小)
 短時間労働者(パート)を厚生年金の対象とし、これまで年収130面未満者は3号被保険者となり保険料免除と成っていたが一定程度収入があれば保険料を負担させる
(5)夫婦間の年金を分割・・・離婚等による女性の不利益を解消

 以上おおまかな内容ですが財政の面では消費税の見直し等とも絡み今後政治問題化する内容であり、私たちの生活にも直結しており目が離せない。参加者からは活発な疑問や意見が出され今後の出前講座に向けた基礎学習を終えました。

 今の日本では、男女とも働き続けることが厳しいというのが現状である。ここ福島県では、女性が多く従事するパートという働き方が巧妙に組み込まれた「貧乏ひまなし経済」が進行している。勉強会では、年金制度でも含め、男女の働き方を見直す必要性を改めて確認できた。


会員の活動報告
今回は「高齢社会をよくする女性の会 第22回全国大会・福島」の特集です。「今、問い直す21世紀高齢者の医・職・住[充]」をテーマに語り合った2日間、その熱気を伝えてください!

「高齢社会をよくする女性の会全国大会・福島」を終えて
濱田 千恵子(福島市)
去る8月30日・31日の2日間にわたって、郡山市のビックパレットで開催された全国大会は、延べ3,000人を超える参加者の熱気に、冷夏も何処へやら、盛会裡に終了することができました。
 この開催にあたって縁の下の力持ちとして精魂を傾けた私も含めて実行委員のメンバーは、蓄積した疲労感も消え、満足感を直に感じとり、自信と感激を噛みしめた次第です。また、ふくしま女性フォーラム会員たちからも側面から支援をいただいたことに感謝いたします。
 基調講演の樋口恵子代表は、この10年景気の低迷、経済の厳しさに苦しみもがき、閉塞感の中で、自暴自棄になり民主主義を忘れていく危険すらあるとし、失われた10年と危険な10年と重ね合わせると未来に希望が持てなくなる。
 しかし、見方を変えると、「市民の10年」「パートナーシップの10年」と名付けこの視点から十年間に出来た法律を見ても、介護保険法、地方分権一括法、男女共同参画社会基本法、DV法、児童虐待防止法、環境基本法、消費者契約法等々があり、今後希望を持てる証であること。介護保険法制定時のキーワードは「自立」であったが、2015年の高齢者介護は、「尊厳」である。尊厳を持った老いとは、憲法13条の幸福追求権である「尊厳」でもある。これが高齢者介護のキーワードである。とし、人生は諦めてはいけない、社会に失望することはあっても絶望してはいけない。前を向いて歩き続けることを自ら実践している樋口さんの迫力に1,500人を超える参加者は感動するとともに、反省と一層のやる気と入り交じった刺激を受けたのではないかと感じました。
 また、大会2日目の5つの分科会では、ふくしま女性フォーラムのメンバーもパネラーや報告者として参画し、全体会議で発表を行いました。特に約2時間にわたって議論された問題点を摘出し、その問題点に対しどのような対応や政策が必要であるかを模造紙に書き、5分間という限られた時間で提言するという手法は、かなりエンパワーメントにもつながったものと思います。
以下分科会の重要な役割を担った畑洋子さんと山崎捷子さんにバトンタッチをします。 


第1文科会 あなたのフィナーレは、どこで・誰と? 〜終の棲家を考える〜
畑 洋子(会津若松市)
冒頭、実行委員会の役員(特にWFF・国婦振関係)の皆様に猛烈感謝。それは、会津若松より人選して頂き<報告>に登壇のチャンスを下さったこと。私にとって自分史に残る71歳の貴重な体験であった。
200名からなる分科会は満席。テーマに魅力であってか興味津々の雰囲気。「住宅改修」「バリアフリー化」「介護付有料老人ホーム」「契約書」「品質価格安全性」等キーワードが、次々とパネラーより提示された
フロアーから大阪・新潟・埼玉・鹿児島・福島と意見が続出した。とりわけ都会での<個>の優先、地方での男女共同参画社会づくりの構築に連動させての<終の棲家>のあり方等が浮きぼりになった。
老後にプリペートは危険、尊厳と安心は買えない。我が家で住み続けるには、地域での支え合いネットワークとキーパーソンの存在が不可欠。など有意義な学びの場となり、成功裡に幕を閉じた。


第2分科会 「前向きの暮らしモデル」
〜農山村の高齢者を考える〜
山崎 捷子(会津若松市)
 コーディネーター井上由美子氏は高齢化率日本一の「東和町」はそれを売りにしているという。パネラーとしての遠藤恵子氏は「互助」を切り口として、家族単位でお返しをきちんとしていく緊張感のある助け合いだという。都市に住んでいるUターンしていく高齢者を例にして、地方の便利さを説き、一方小柳剛照氏は農山村に住む高齢者は体力が要るという違った切り口で話された。山崎捷子は商店街の女性たち(アネッサクラブ)と生産農家の女性たち(コスモス会)の交流は高齢者が中心であり、現金収入のない農業女性、家族協定などは言い出せる状況ではない「現実」について問題提起した。
全大会では「今だから仲間と共に一歩踏み出す勇気」「居心地のいい場所探し」「農山村経営基盤作りの知恵を出し合おう」の3つのキャッチフレーズを掲げた。    


その他の分科会
第3分科会:町村の福祉・介護を語る
第4分科会:女性の政治参画・新たな課題
第5分科会:老後の生活設計と年金


プロジェクトチーム
(仮称)会津若松市男女共同参画による社会づくり条例についての議会の取り組み
 第2次男女共同参画推進検討協議会が設置された6月以降の活動報告について。
第1回検討協議会(6/17)では、12月定例会に議員提案することを確認し、素案作成のために資料を配布した。第2回(7/14)では市の取組みの実態を把握し今後の進め方を確認した。第3回では、二瓶由美子(桜の聖母短期大学)さんを講師に招き、条例の必要性や男女共同参画をめぐる現在の論点を確認する。第4回目(8/11)は、条例に盛り込む内容の検討を行い、第5回目(9/18)では条文として整理さした素案を検討した。
 12月の定例会までの予定として、10月は第6回検討会で素案の検討承認を行った後、その素案を市民に公表し意見交換会などを通して意見収集する。11月は議案としての条例案の承認、各派代表者会議の承認を受ける予定である。
(情報提供者 畑 洋子)


議会の現場から
今回は、総会で政策を語ってもらった若手県議の2人に議員活動とそれにかける思いを報告してもらいます!

勉強・経験・体験・出逢い
福島県議会議員  西山 尚利
 明治11年以来、実に125年の歴史と伝統を持つ福島県議会。全国に誇るこの県議会に議席をいただき、仕事を始めさせていただきましてから5ヶ月が過ぎました。県議会においては農林水産常任委員会に所属させていただき、自民党福島県連において県青年部長属をいただき、今迄にはなかったいい刺激をいただきながら身につくいい勉強・経験・体験・出逢いをさせていただいておりますので、ご報告いたしたいと思います。
 福島県には90の市町村がありますが、農林水産委員として浜通り・中通り・会津地方と30を超える市町村の現状を拝見させていただきました。萱葺きの屋根が、戸道の両側に並ぶ下郷町の大内宿。年間70万人の観光客の皆様(私の住む土湯温泉は30余の旅館があり40数万人)が訪れ、そば・漬物・地元で採れる農産物を使った創作料理でもてなしていました。
からむしで有名な昭和村では、全国の花サミットを開催し、菜の花という植物を通して全国各地各都市での友好を深めておりました。原町市で訪れたトマト栽培の農業法人では、普通の会社や工場といったところに就職するのと同じように農業に就職するという感覚で、自分の仕事を農業に決める若者が増えるよう努力したいと語っていた姿が印象的であった。トマト栽培やトルコキキョウ生産者のところもお伺いしたが、農業に従事されている方々や市町村の活動をどうコマーシャルし、全国へ発信し県外からお客様を呼ぶか、県行政の更なる必要性を感じました。
一方、青年部長として全国自民党青年部局長会議に出席する機会をいただきました。そこでは、国会議員の定年制・首長の多選・マニュフェスト・教育・国防・多発傾向にある外国人の犯罪といったものが議題の中心になり、若者の代表がこれからの社会や地域・国作りに積極姿勢で物を申していくことの大切さや、それに対する有権者の想いというものを確認し合うことができ、嬉しく思いました。そして、全てに関してユニバーサルデザインということがキーワードですし、一人ひとりのそれに対する意識が求められると思います。
 感謝

新人議員として
福島県議会議員  高橋 秀樹
 今春の第15回統一地方選挙福島県議会議員・福島市選挙区で初出馬、初当選をさせていただき、ご支援いただきました皆様に心より御礼申し上げます。
 議員となり約5ヶ月が経過いたしましたが、毎日が多忙の中、無我夢中であっという間に過ぎてしまいました。
 まず5月に開催された臨時議会では、伝統と格式のある県議会の雰囲気を緊張のまま終えました。そして、一般質問で初登壇した6月定例会では、景気・雇用対策、中小企業対策、ITにおける行政サービスの普及、医療・福祉、教育への導入を訴えました。また、働く人の視点から男女平等参画の県の更なる推進を知事に強く要望するとともに、原発問題、新エネルギーの促進、福島市南地区における道路の渋滞緩和、相馬−福島の中央高速道路の促進等を強く要望いたしました。
 常任委員会においては、福祉公安委員会に属し、医療福祉、少子高齢化の現状と課題の対策、多発する犯罪の現状、防犯対策など様々な県の取り組みに共に努力をしております。また、県内・県外調査を実施し、各地区の現状を把握し、良いところは今後取り入れて、県民生活の向上につながるように勤めております。
 また、県議会広報副委員会として、県議会の意義、活動をわかり易くお伝えするために、インターネット、テレビ、新聞等を活用してタイムリーな情報を県民の皆様に提供できるようにがんばっております。
 最後に、私的なことではありますが、8月に結婚をしました。一挙に2人の男の子の父親にもなり、現在、新米議員、新米パパとして悪戦苦闘しております。(笑)
 今後とも一生懸命頑張りますので、ご支援、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。


自分史
あなたは「男女差別構造」の問題点について考えるきっかけをどこで獲得しましたか?福島大学とコラボレーションしながら、『(仮)ふくしま女たちの自分史』を作ってみましょう!

わたしにとっての男女平等・転機
菅野 芳子(福島市)
「よこちゃーん、よこちゃーん、先生が来てるからすぐに帰ってきなー」。
 私が弟と桑畑を唸っていると、妹が息をハアハアさせながら呼びにきた。帰ってみると、母が墨を磨っており、そして祖父と中学の担任の先生がいた。祖父から「先生の強い勧めで、公務員の試験を受けることを承知したから、履歴書を書くように」とつげられ、その場で履歴書と何か調書のようなものを記入し、試験の結果は図らずも採用された。
 なぜ、このエピソードを出すかというと、私の家は、十数代続く農家で、代々名誉職も任されていた。家では、祖父母の命令は絶対で例え「西から太陽が出る」といわれても「はい」といわざるを得ない環境だった。父は2度戦場に行き、戻ってからは「嫌いだった農業」を長男ゆえに、ただ黙々と、親に小言を言われても一度の文句も言わず働いた。一方、母は春種まきをした畑が秋には他人のものになっていた悲しい現実を幾度も経験しながら何人分も頑張って働いた。国民学校の入学式は祖父と、父母が参加したのは年に一度の大運動会、学芸会は母のみで、父兄会にも出席したことは記憶にない。ゆえに、祖父のこの決定は、私にとってまさに「転機」だったのである。
 公務員になった私は、結婚まで働くことを目標にした。しかし「20歳でお見合い22歳で結婚」のパターンを崩したことで「親不孝」の三文字を引きずりながら生きてきた。時代が変わったとはいえ、仕事か・結婚か迷ったときもあったが、結果として仕事を選んだ。異動の都度、期待と不安の中で夢中で働いた。迷ったとき「母の背中を見て頑張ろう」と自分に言い聞かせていた。
 組織の中では、もがいてももがいても、どうにもならない現実を幾度となく味わった。幸い多くの仲間に助けられ、四十数年の勤務を終了し定年を迎えた。これからは、本当に解放され「個人」として無限の喜びを期待していた・・・が、予期せぬ病に倒れ、「何故、自分が?」と、一時は希望を失いかけたときもあったが、生きることの素晴らしさ、そして健康の素晴らしさを改めて知ることができた。
 その後、仲間に誘われグループに参加する中で、多くの先輩・仲間たちが「働きやすい環境づくり」のための法律等が制定・施行されていることを知った。
 意識を変えることは出来るが、行動に移すことの難しさを痛感している。まず足元そして身内・地域からと、「三歩進んで二歩もどる」ことも多いが、出会いを大事にしながら、いい仲間をつくりつつ、時間を大切に生きなければと感じている今日この頃である。 


私にとっての男女平等と転機
武藤みや子(会津若松市)
 「教職課程は皆さん取ってください。夫が亡くなったとき教師になって生計を立てる事ができますから…」
 66年4月、東京で女子大生になった18歳の私は、この説明に「夫というものは妻よりも早く死ぬものなのだ…」と言うことが、とても不思議なくらい心に残った。時代は正に良妻賢母を必要とし、学生もそれを当然のことのように受け止めていた頃のこと。
 卒業と同時に地元に帰り、教師の道を歩んだが、出産を機に「自分で子育てをしよう」と思い立ちすぐに実行に移してしまった。専業主婦になることに全く迷いは無かった。4年間の学生生活が影響したのかもしれない。
子供の世話も家事も一手にこなした。ただ、夫が思いの外協力的だったし、新興住宅地のため近所に同年代の主婦が多く、現在のように子育ての悩みと言うものがほとんど無かったのは幸だった。
 しかし、しばらくして「このままで良いのだろうか…」と言う思いが強くなってきた。手始めに兆段の幼稚園入園と同時にPTA活動を始めた。また、近所の皆さんとの子供文庫の運営や生活学校活動などを通して、自分の生き方を考えるようになった。
 その後91年には、ひょんな事から市教育委員会社会教育指導員として職場に復帰した。生涯学習が脚光を浴びて来た頃のこと。男女共同参加社会は男女共同参画社会へ変わり、この頃の数年間は、同時進行していた高校講師として、新しい情報を数多く手に入れることができ非常に役に立った。また、学校教育と社会教育を同時に体験できたことは、その後の生き方にも大きく影響した。
 私にとって転機はいく度かあったのだが、不思議だな・・・と思ったあの時、大学生としての一歩を踏み出したあの時だったような気がする。

   様々な転機をへて、ふくしま女性フォーラムへと集 まった私たち。その思いを共有していきましょう!


掲示板
国連女性差別撤廃委員会から
日本政府への勧告
 女性差別撤廃条約は、女性へのあらゆる差別を撤廃するための措置を加盟国に課しています。条約を批准した国はそのことについて報告書の提出が義務づけられています。本年7月、委員会は日本報告書審議を行い、18日最終コメントを出しました。
ふくしま女性フォーラムは北京女性会議への参加をきっかけに誕生したという経歴を大事に考えています。日本の男女共同参画の動きは、世界の女性たちの運動に多く後押しされていると考えています。この勧告もわたしたちの力にしたいと思います。そこで、「主要な問題領域および勧告」から、いくつか紹介します。詳細はHPを参照して下さい。
http://www.jaiwr.org/jnnc/conclcomments.pdf
“世界は「男女差別大国ニッポン」の行方を注視しています!”
(間接差別)
22. 委員会は、直接差別および間接差別の両方を含む、女性に対する差別の定義を国内法に盛り込むことを勧告する。また、委員会は、条約に関する認識、特に間接差別の意味と範囲についての認識を向上させるためのキャンペーンを、とりわけ国会議員、裁判官および法曹関係者一般に行うことを勧告する。

(ステレオタイプ)
24.(略)委員会は、日本政府が、(略)子育ては母親と父親両方の社会的責任であるという認識を普及させることを目標として、さらに努力することを勧告する。委員会は、日本政府が、(略)メディアによる女性や私的・公的分野における男女の平等な立場や責任についての肯定的なイメージの発信を奨励することを勧告する。

(ドメスティック・バイオレンス、移住労働女性、“戦時慰安婦”)
26. 委員会は、日本政府に対し、ドメスティック・バイオレンスを含めた女性に対する暴力の問題を、女性への人権侵害として捉えて対処する努力を強めることを求める。(略)配偶者からの暴力の防止および被害者の保護に関する法律の対象を拡大して多様な暴力の形態を含めること、強かんに対する刑罰を重くすること、近親かんを個別の犯罪として刑法上に規定すること、(略)を強く促す。(略)委員会は、日本政府が“戦時慰安婦”問題について永続的な解決策を見出すため努力することを勧告する。

(人身売買)
27. 委員会は、日本政府が、女性と少女の人身売買に関して、(略)問題の範囲・程度に関する情報が不十分であり、現行法のもとでは加害者の処罰が軽過ぎることを懸念する。

(マイノリティ女性)
29. 委員会は、日本におけるマイノリティ女性の状況についての情報がレポートには欠如していることに懸念を表明する。委員会は、それらのマイノリティ女性が、教育、雇用、健康、社会福祉、および暴力にさらされていることに関して、自らの共同体内部を含めた社会で直面しうる複合的な形態の差別と周縁化に懸念を表明する。

(意思決定過程における女性の参画)
31. 委員会は、(略)国会、地方議会、裁判官および外交官、市長、検察官、警察官を含めた高いレベルの諸機関への選任における女性の参画率が低いことを懸念する。

(雇用差別および職業と家族的責任との両立)
33. 委員会は、(略)女性と男性の間に現存する賃金格差、および(略)間接差別の慣行および影響に関する理解が欠如していることを懸念する。さらに、委員会は、正規雇用よりも給料が低いパートタイム労働や“派遣労働”において女性の比率が高いことを懸念する。
34. 委員会は、日本政府に対し、男女雇用機会均等法の指針を改正し、(略)労働市場における女性と男性の事実上の機会の平等の達成を加速するために、日本政府の努力を拡大することを強く要請する。委員会は、(略)家族的および職業的責任の両立を可能にするための措置を強化し、女性と男性の間における家庭および家族的仕事の平等な分担を促進し、家族および労働市場において女性に期待される固定的な役割の変化を奨励することを勧告する。

(民法上の差別規定、婚外子差別)
35. 委員会は、民法の中に現在も依然として差別的な条項が残っていることに懸念を表明する。(略)結婚最低年齢や、離婚後の女性が再婚するために必要な待婚期間、および結婚した夫婦の氏の選択に関する条項。(略)婚外子に対する戸籍と相続権に関する法律および行政実務上の差別(略)も懸念する。

問題領域は広いが、個々人が行動できる領域は狭い。でも世界は同じ問題を共有しているのだから、切り込めないはずはない!Acting Locally, Networking Globally! お互いに勉強し、切磋琢磨しながら、エンパワーメントしていきましょう!


▼△▼ おしらせ ▼△▼

<DV防止PT>
DV(ドメスティック・バイオレンス)最前線 
〜米マサセチューセッツ洲の取組みから〜
報告者: 中里見博(福島大学教員)
宇野朗子(福島県立医学科大学学生)
日時: 2003年10月25日(土) 14:00-16:00
場所: ウィズ・もとまち 大会議室
TEL:: 024-525-3784
参加費: 無料(資料代として200円)
主催: ふくしま女性フォーラム/福島DV研究会
問い合わせ:福島大学行政社会学部棟 中里見研究室 TEL・FAX 024-548-8324
アメリカ東部のマサチューセッツ州のDV根絶のための取り組みについて、現地でそれらを見てきた内容を報告します。DV問題に関心のある方は、ぜひご参加ください。

<ジェンダー・フリーの職場PT>
わいわい井戸端会議☆☆地方自治と町内会☆☆
向こう3軒両隣。その次には班や組があり、それを統括して行政の窓口にもなっている町内会があります。“町内会費を出しているけど何をしているのだかわからない”という市民もあり、“男女共同参画条例もできたのに、町内会の役員は偉そうな男性ばかりよね”という声も聞かれます。
 条例は道具、使いこなすには、その性質も知り、手入れをし、使い方も習熟しなくてはならず、それは市民に課せられた義務でもあります。足元の町内会と男女共同参画の関連について、素朴な意見の交流会をしましょう。
[シンポジウム]
男女共同参画の視点で町内会を考えよう!
パネリスト: 福島市長 瀬戸孝則
福島市柳町・卸倉町町会 会長 蓮沼幹子
福島市豊田町町会    会長 羽田義光
コーディネーター: ふくしま女性フォーラム 代表 栗原るみ
日時: 2003年11月1日(土) 13:30-15:00
場所: 旧日本銀行役宅(福島市卸倉町) 
 当日は11時から旧日本銀行役宅地に造られた「卸倉町地区公園」の落成式があります。食堂の開設、売店での販売など楽しいイベントもあります。
 シンポジウムが終わりしだい、民話やミニコンサートも実地される予定です。1日ゆっくりと阿武隈川の流れのままに、福島のあれこれ考えてみませんか。
出前講座 in 保原町
テーマ:「年金制度改革を考える」
日時: 2003年11月22日(土) 予定
場所: 保原町中央公民館 予定
※詳細は決まり次第、HPの掲示板に掲載いたします。  チェックよろしくお願いします!

<広報部から>
★テーマ論争の呼びかけ★
テーマ論争「メディアの中の女性」
メディアに登場する女性についてどう思うか。表現方法、取り上げ方などについてのご意見を募集します。
・以前論争になった「ミスコンテスト」に関するもの
・メディアではないが「レディースサービス」「レディースデイ」について
・「女性○○」という表現
・女性が犯罪の被害者になった場合の表現方法
などなど。ご意見があればお寄せください。
それぞれのご意見を紹介し、議論や改善のヒントとしたいと思います。締め切りは12月15日。宛先はうふふ事務局(福島大学・栗原研究室)へ。
もちろん、随時その他の原稿も募集しています(写真つきの原稿、大歓迎です!)。


編集後記
秋は夕暮れ、虫の音が心に素直に響く候となりましたが、会員の皆様はいかお過ごしでしょうか。(^^)/
今回は、「原稿がこなーい」と大騒ぎ。しかし、箱を開けたら10ページ分!? 急遽10ページの増量版として発行できたのは、ひとえに代表と林さん、藍原さんの臨機応変な対応のおかげです。また原稿発注に関して、運営委員会の皆様には、本当にお世話になりました。この場を借りて、お礼申し上げます。m(_ _)m
※構成の都合上、図表の文字が見えづらくなっておりま す。是非、老若男女関わらず、虫眼鏡を用意して頂けたらと・・・。(・A・); 

訂正: vol.37のパネリストとコーディネーターのプロフィールにおいて誤植がありました。以下に訂正致します。
高橋秀樹さん 安達高校
金子恵美さん カリフォルニア州立大学大学院修士課程修了

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